寒さも厳しくなる冬の時期、畑の野菜に霜が降りている場面を見たことはありませんか?
あえて野菜を寒さにさらすことで、より甘く、栄養価も増すという栽培方法があるのです。
厳寒期の冷たい空気に野菜をさらすことを「寒じめ」といいます。
野菜には多くの水分が含まれているので、気温が氷点下になると凍ってしまいかねません。
そこで、寒さにさらされた野菜たちは細胞内にため込んだでんぷんを糖分に変えて
凍結を防ごうとします。
ふつうの水と砂糖を混ぜた水とでは、砂糖を混ぜた水のほうが凍りにくくなりますよね。
また、寒さを受けることで糖分だけでなく、糖分をもとに作られる
ビタミンなどの量も増えるのだそうです。
寒くなるたびに身を守ろうとして糖分を増やすので、
寒じめされた野菜はとっても甘くて味わいも深い、おいしい野菜になるんですね。
寒じめの野菜としては冬の葉物野菜、ほうれん草、小松菜、
そして白菜などがあげられます。
霜が降りて甘みを増した白菜、茨城の品種「霜降り白菜」などが有名ですね。
寒じめ専用の品種でなくとも、霜焼けにならないラインを見極めて
栽培することで、寒じめ野菜にすることができるようです。
寒じめ野菜は通常の野菜の甘さの数倍と言われています。
店頭などで見掛けたらぜひ一度味わってみてください。
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