平成28年9月17日~18日に山梨大学にて、「セキュリティ・ミニキャンプinやまなし 2016」が開催されました。今年は山梨で初めて開催となります。
2004年度から毎年夏(8月)に開催されている「セキュリティ・キャンプ(全国大会)」は若年層のセキュリティ意識の向上と優秀なセキュリティ人材の早期発掘と育成という目的で開催されています。開催地が関東・関西地域と限定されていたことから、若年層を対象とした情報セキュリティ育成に関心の高い地域の拠点においてセキュリティ・ミニキャンプを2013年より開催されています。両講座無料で参加することができ、一般講座には約100名、専門講座には23名の参加がありました。
一般講座はセミナー形式で4つの講演が行われました。
講演1:『情報セキュリティ10大脅威 2016』
講師:IPAセキュリティセンター 鈴木 春洋 氏
内容:最新の情報セキュリティ10大脅威について、攻撃手法と利用者が実施すべき対策について学ぶことを目的として行われました。
講演2:『サイバー犯罪の現状と対策』山梨県警察本部生活安全部生活安全捜査課
講師:サイバー犯罪対策室 警部補 園田 宏幸 氏
内容:平成27年中に起きたサイバー犯行手口や被害実態、検挙事例などを警察資料をもとに解説して頂きました。
講演3:『サイバー攻撃に打つ勝つ実践力ある人材の育成等、情報セキュリティ分野の取り組み』
講師:富士通株式会社 総合戦略本部 セキュリティビジネス推進部長 大久保 仁志 氏
内容:富士通のセキュリティに対する取り組みを実践型セキュリティ人材の育成を中心にご紹介して頂きました。
講演4:『そうだ!セキュリティ・キャンプへ行こう』
講師:セキュリティ・キャンプ実施協議会 企画・実行委員 講師WG主査 上野 宣 氏
内容:「全国大会2016」の紹介を中心に、第一線で活躍する講師陣の講演概要や、選考に通過するコツなどをご紹介頂きました。
専門講座は選考で選ばれた23名のみ参加することができ、一人一人にパソコンが割り当てられ、2・3人のチームで実践的な演習が行われました。
見学者も数名参加されていました。
演習1:「パケット工作で知るネットワークの仕組み」
講師:セキュリティ・キャンプ講師 坂井 弘亮 氏
内容:ネットワーク上で流れる「パケット」を手作業で作成し通信を行うことで、EthernetやIPルーティングの仕組みを学びました。
演習2:「ArduinoのGPIOでUDPパケットを生成する」
講師:セキュリティ・キャンプ講師 今岡 通博 氏
内容:AVRマイコンのGPIO端子のON/OFFでイーサーネットの進行を生成し、UDP/IPパケットを送信する10BASE-Tの通信原理を物理層から学びました。
皆様のお力を得て、2日間の開催を無事に終えることが出来ました。有難うございました。
Copyright © 2015 goomomo All Rights Reserved.