昨今、健康に良いと注目されている「エゴマ油」。名前をよく耳にするようになったのは最近ですが、実は古くから日本で利用されていたということはご存知でしょうか。食用油としてはもちろん、電気が普及していなかった時代に灯火としても利用されていました。
エゴマはシソ科に分類される一年草(一年以内に生長し、種を残して枯れる植物)です。ゴマ(胡麻)と名前は似ていますがゴマはゴマ科に分類される為、違う種類の植物です。日本ではインド原産であるゴマより古くから利用されており、縄文時代からの使用が確認されています。エゴマ油として使われることが一番メジャーですが、他にも中部地方の郷土料理「五平餅(ごへいもち)」のタレや薬味として使用され、エゴマを餌にまぜて育てるエゴマ豚というブランド豚もあります。
エゴマの種には35%~40%の油分が含まれており、種から絞り出した油をエゴマ油として使用します。冒頭でも述べた通り、ゴマとエゴマは別物なので、ゴマ油は「ゴマ系の油」、エゴマ油は「シソ系の油」に分類されます。日本では菜種油が普及するまで植物油としてエゴマ油が主として使用されてきた古い歴史があります。1990年代後半に身体に良いと注目されはじめ、今では調理用だけでなく、「飲む油」としても利用されるようになりました。当初は「シソ科の油であること」と「エゴマの知名度が低かったこと」から「シソ油」と市販されていることが多かったですが、エゴマの名前が認知された今は「エゴマ油」として販売されることが増えました。
菅原文太さんが残した竜土自然農園おひさまファームでは、山梨県北杜市産の黒エゴマ100%使用のエゴマ油をお作りになっています。飲む用として使用してみましたが、油特有の舌触りはしますが、味自体にはくどさが無い為、抵抗は少なく飲むことが出来ました。飲む場合の量はティースプーン1杯程度です。もちろん調理用油としても使用でき、肌や肝機能の改善にお勧めです。
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おひさまファーム(ぐーもも倶楽部)
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